ハイライトブリーチ

ハイライトブリーチ
英語風に「プリントが歌う」、というと日本語的にはヘンですが、ヌケが良く、ヒカってるプリントというのは、得てしてハイライトにキレがあったりします。 ところが、そういうのを目指していても、なかなかキレのあるハイライトというのがどういうのだか分かり難いですし、露光時間や全体のコントラストをあれこれ変えてみても、どうももう一つ物足りないという感じが拭えないものです。
そう言う時にお勧めのテクニック、ワザがあります。それがハイライトブリーチです。 プリントにピリッとひと味付け加えるといいますか、お!っと目を引く仕上げのテクニックのひとつです。
まぁ、ボクの場合には、ヒカってるプリントと言うよりも、なんかちょっと変わった毛色の、人と違うプリントが作りたいな、なんて、いつも考えているだけなので、こういう小技が好きなのですけれどね。
ボクが好んでやっているようなブリーチは、どんなプリントにも合う調味料、というワケではありませんが、うまく使えそうなカットがあったら、是非試してみる事をお勧めします。

ブリーチ
まず、ブリーチ(漂白)というのを説明しないといけませんね。
大型写真用品店の暗室用品売場に行くと、「減力剤(リデューサー)」という薬品が置いてあるのを見た事があるかも知れません。 減力というのは、ネガやプリントの銀画像を薄くする事を言っていまして、露光過多などで濃すぎるネガを調整したりするのに使われます。
また、カラーフィルム・カラープリントの現像の仕組みを考えてみると、その過程では、現像によって作られた銀画像を除去して、色素によるカラー画像だけを残している事が分かると思います。
そしてもう一つ、セピア調色というのを試してみた事がある方も多いかも知れませんが、その過程では、通常の方法で作ったプリントの画像がいったん消えてしまうのを見ているはずです。
これらの例のように、現像によって作られた銀画像は、薬品によって薄くしたり消し去ったりする事が出来ます。 この事を「漂白(ブリーチ)」と呼んでいるわけです。

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ローカルコントラスト・トーンセパレーション
コントラストというと、普通はプリントの全体としての濃淡の差を言いますが、コントラストは、その全体としてのオーバーオールコントラストと、シャープネスに大きく寄与するローカルコントラストとにわけて考える事が出来ます。 エッジ効果という言葉をご存じかと思いますが、明暗の境界部分を強調するように働く境界効果(主にフィルム現像時に得られる)によって、細部のコントラストが局所的に高くなり、見た目シャープな画像が得られる事を言いますよね。
また、トーンセパレーションという言い方をすれば、オーバーオールコントラストの中でも、シャドウ部分、ミッドトーン部分、ハイライト部分とで、それぞれコントラストをわけて考える事が出来ます。 一般的には、フィルムの特性曲線、印画紙の特性曲線ともに、シャドウとハイライトではそれぞれ「脚部」「肩」という言われ方をするように、コントラストは低くなっており、その分ミッドトーンのコントラストが高くなります。 すなわち、一般的にはミッドトーンのトーンセパレーションが高く、シャドウやハイライトでは低いわけです。
これは、概ね好ましい傾向です。 というのは、シャドウは潰れにくく、ハイライトは飛びにくく、通常人間の視野が重要視するミッドトーンは明快に描かれるからです。 しかし、写真の内容によっては今ひとつ物足りなさを感じてしまう事も少なくありません。

これらは、フィルムの特性、フィルム現像処方や方法、印画紙の特性、それらの組み合わせなどによって、ある程度は調整する事が出来ます。 例えば、特性曲線上に肩を持つフィルムと、そうではなく直進していくフィルムとでは、ハイライトのトーンセパレーションに違いがあり、使い分ける意味が出てきます。
また、同じネガから、例えば号数紙の3号と、多階調紙の3号フィルター使用とでプリントし比べてみると、シャドウやハイライトの描出が異なる事も分かると思います。 あるいは多階調紙では、フィルター無しで2号の印画紙でも、フィルター無しと、2号フィルター使用時とではやはり異なる描写をします。 それは、オーバーオールコントラストが同じ2号であっても、シャドウ・ミッドトーン・ハイライトでのトーンセパレーションの分布が異なるからです。
富士やイルフォードなど感剤メーカーのホームページには、フィルムや印画紙のデータシートが掲載されていますが、それらの特性曲線を見てみると、グラフの線形がさまざまに特徴を持っているのが分かると思います。

別のページで紹介している「フラッシング」というテクニックでは、通常の露光で標準的なオーバーオールコントラストを得られるものよりも高い号数の印画紙(多階調フィルター)とフラッシングを組み合わせ、ミッドトーンからシャドウ側のトーンセパレーションを高くする事が出来ます。
反面、このパターンではその分、ハイライト側でのトーンセパレーションは低くなるわけです。

hbleach01ここで紹介するハイライトブリーチは、プリントのハイライト部分、それもハイエストライト部分に、ちょっと手を加えてキレを出す、というものです。
ハイライトの中にトーンセパレーションが高い部分を作り、また、その部分のローカルコントラストを上げる、というわけです。

さて、さきに簡単に説明したブリーチですが、この銀画像を消していく工程は、画像が薄い部分から先に始まり、進行していきます。 つまり、薬品によるブリーチ反応は、ハイライトから始まって、徐々にミッドトーン、シャドウへと進むわけです。
そこで、ほんのわずかだけブリーチすれば、影響はハイライトのほんの薄い画像の部分だけに留まります。
セピア調色やカラー現像の工程では、いったん画像をすっかり消し去ってしまえるほどのブリーチですから、時間を掛けて処理するとすっかり真っ白なプリントになってしまいますが、少しだけやってサッと止めれば、ホントのハイエストライトだけがさらに薄く、つまり明るくなる、というワケなのです。
hbleach02ハイライトの中でも、より明るい部分と、その手前との間に、通常よりも大きな明るさの差、つまりコントラストを与えるわけですね。
これが、プリントの見た目の「キレ」に大きく寄与します。
例えば、上のプリントですが、切りとって拡大した左の画像の穂先の部分は、写真全体としてはハイライトの部分なのですが、そのハイライトの中でもローカルコントラストを出すために、わずかにブリーチを掛けて仕上げてあります。
また、この写真では細長い葉の葉脈がハイライトブリーチによって強調され、見た感じのシャープさを出す働きをしています。
こうして拡大してみると分かりますが、このプリントの穂先の中は、細かく部分的に白トビしているのですね。
このギリギリの画像の薄さは、ましてドライダウンもありますし、露光と現像だけではなかなかコントロールしきれません。 しかし、ハイライトブリーチでなら簡単に得る事が出来ます。

薬品
使用する薬品は非常に単純です。 大きな写真用品店、例えばヨドバシカメラやビックカメラの暗室用品売り場に行けば、必ずと言って良いほど棚に並んでいます。

    フェリシアン化カリウム  10g
    臭化カリウム       5g
    水           1リットル

この処方は、かなり濃い状態だと思って結構です。 ほとんどの場合、これを薄めて使用する事になると思います。ボクの場合は、この処方を5倍に薄めた(1:4希釈)くらいが軽いハイライトブリーチには使い易いです。1リットルに2gと1gという事になりますね。
多くの場合、フェリシアン化カリウムは「赤血塩」という名前で売られています。 英語では、略して「フェリ」とか「ポットフェリ」という呼ばれ方をしています。
なお、この薬品は害があるという声も頻繁に聞かれますが、どんな写真用薬品にもそれは言える事であり、十分に気を付けて使用すれば心配はありませんし、我々アマチュアが使用する薬品の量は極めて少量です。
それに、フェリシアン化カリウムを使ったブリーチのテクニックは日本ではあまり紹介しているのを見た事がありませんが、欧米ではかなり当たり前のテクニックで、プリント技術の解説書・入門書では、載っていない方が珍しいと言って良いほどです。
そもそも、これまた欧米ではごく当たり前であるセレニウムトナーなどを置かない日本の用品店ですら、赤血塩はごくごく普通に販売しているわけです。 その効果の絶大さからも、ボクはブリーチテクニックを使う事に躊躇する必要は無いと考えています。

ハナシが逸れました。
上の処方は、なにも厳密なモノではありません。 ブリーチ自体はフェリシアン化カリウムだけで十分行う事が出来、臭化カリウムは無くても結構です。
実際、慣れているせいもありますが、ボクはスプーンで少量のフェリシアン化カリウムをとり、適当な量の水に溶かして即席で使用液を作ってしまう事が多いです。 この薬品は赤い結晶状で見た目がちょっと不気味なのですが、水に溶くと黄色い液体になります(ビタミン剤を飲んだ後の小便みたいな色です(^^;)。 慣れてくると、その色の濃さでだいたいの感じが分かってしまうのですね。 大体からして、明室でプリントを観察しながら処理量を調整しますので、繰り返し精度を求めるためにデータが必要ならともかく、ボクはわりかし場当たり的に感覚でやってしまっています。
水の温度は、ごく普通に室温程度のもので簡単に溶かす事が出来ます。
薬品の濃度が濃いと、それだけ反応が早く進み、コントロールが難しくなりますので、自分でやりやすい濃度を見つけられるよう、上の処方は参考までとして、これを薄めたり、あるいは薬品の量を増やしたりといった調整をしながら、いろいろ実験すると良いでしょう。
使用した処理液は、ペットボトルなどに入れて冷暗所で保存すれば繰り返し使う事が出来ます。具体的に処理可能枚数がどれくらいかというのは分かりませんが、かなり使いでがありますよ。

実際の処理
プリントは、通常通りに露光、現像、定着して、通常通りの水洗をまず行います。 この時、ハイライトブリーチを行う前提で、ややハイエストライトを濃いめにしておくと良いです。 要するに、ちょっとハイライトが抜けきってないかなぁ、というくらいでちょうど良いワケです。そこはブリーチで抜いちゃいますからね。
ただし、あんまり濃すぎても、ハイライトだけを抜くのが難しくなるので要注意です。 ブリーチはハイライトから始まって徐々にシャドウに向かって進行するわけですが、ハイライトをブリーチするのに時間がかかるようだと、ミッドトーンからシャドウにかけても影響を受けてしまうからです。
このあたりの感覚は、少々慣れがいるかも知れません。

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水洗が終わったプリントを、ブリーチの使用液を張ったトレイに入れ、現像などと同じように連続攪拌します。
もちろん定着後ですから、この作業は明室で行って結構ですし、そうでないと進行状況を観察出来ません。 また、ブリーチの作業は進行を止めるために即座に水洗するなどが必要ですので、おそらくは普段プリントを水洗する場所で行う事になると思います。
しばらくブリーチ液の中で攪拌していると、ハイライト部分がわずかに薄くなったように見えてくるはずです。 そうしたら、あまり反応が行き過ぎないように、ちょっと臆病なくらいで構いませんから、印画紙をとりだして、直ちに流水で水洗します。 すぐに水洗しないと、印画紙に染み込んだブリーチ液で反応が進行してしまうからです。

黄色いブリーチ液が洗い出されたら、プリントを観察して、ブリーチしすぎていないようだったら、別途用意して置いた定着液に印画紙を入れます。
と言うのは、ブリーチの進行を完全に止めるには定着する必要があるからで、また、ブリーチ後に定着処理する事で、画像の濃度が若干変化する(薄くなる)事があるからです。

    定着によって画像が薄くなる(明るくなる)事をフィクスアップと言いますが、ブリーチの処理ではよく見られる現象です。
    ボクの経験では、酸性定着液よりアルカリ定着液の方がフィクスアップが少なく、工程を管理しやすいようです。
    なお、定着する必要があるのは、現像された銀画像をいわば現像前の状態のように戻しているのがブリーチ処理であるため、その戻された分の画像になっていない銀を除去しなくてはならないからです。 これを放っておくと、要するに普通のプリントでの定着不足と同じ事になってしまいます。

定着してみてブリーチの効果が希望通りであったなら、その後は通常と同じように水洗へと進みます。
まだブリーチが足りなかったら、再度ブリーチ液へ印画紙を戻し、頃合いを見計らってまた確認、まだ足りなかったら再度ブリーチ液へ。 という感じで繰り返していきます。 基本的に、1発でうまく行く事は無いはずですし、そもそも1発でうまく行くようにやるのはバクチみたいなモンです。 出来るだけこまめに確認しながら、慎重に作業しましょう。

    これ重要
    慣れないウチは、あるいは慣れてきてからも同じなのですが、ブリーチは徐々に徐々に行っていくため、ほとんどの場合、変化を定量的に見極めるのが難しいです。
    そして、ほとんどの場合、もうちょっともうちょっとと、ついつい欲が出て、気が付くとやりすぎてしまっている、というのが人情ってものなのです。
    そこで、ブリーチを行う場合は同じプリントを2枚作り、1枚を参照用に脇に置いて、それと見比べながら作業を進める事をお勧めします。

さて、先ほど、「黄色いブリーチ液が洗い出されたら、プリントを観察して、ブリーチしすぎていないようだったら、別途用意して置いた定着液に」と書きましたが、これにはワケがあります。
ブリーチを完了して、ブリーチによって戻されてしまった画像ではない不要な銀を除去するためには、定着する必要があると言いましたが、逆に言うと、定着しない限り銀はそこに残っているわけです。
そして、ここで紹介した処方、フェリシアン化カリウムと臭化カリウムの組み合わせでは、いったんブリーチした銀は定着で除去しない限り、再度現像する事が出来るのです。
つまり、ついうっかりブリーチしすぎてしまった場合でも、定着する前ならば、現像液に浸ければ画像が戻ってきて、やり直す事が出来るわけ。
(実はこの仕組みを使ったさまざまな応用テクニックが存在するのですが、それはまた別の機会にご紹介します)
いずれにしても、定着によるフィクスアップ、そして逆に乾燥によるドライダウンもありますから、見極めにはある程度の慣れが必要ですね。

    コントロール
    大体において、かなりの部分が慣れや感覚の勝負なのですが、大まかな目安として、濃い処理液だと短時間でハイライト部分だけが急速にブリーチされやすいです。
    逆に、薄い処理液ですと、ハイライトをブリーチするのにも時間がかかるのでコントロールしやすいですが、ハイライトだけでなくミッドトーンやシャドウにも影響が出てしまいますので痛し痒しです。

ブリーチありきで画を作る
さて、先の作例では、かなり控えめなハイライトブリーチを使っていました。 ボクは、ほとんどのプリントでこうした微妙なブリーチを使っていますが、もっと大胆に行う事で、インパクトの強いプリントを作る事も出来ます。
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このプリントは、そもそも普通のプリントの段階で画面周囲を焼き込んではいるのですが、それ以上に、ブリーチによって中央部分を明るく、コントラストを高くしています。
先ほどの処理方法の紹介では、トレイの中にブリーチ液を張って、その中で印画紙を攪拌すると書きましたが、部分的にブリーチを掛けるために、キッチンペーパーやコットンなどにブリーチ液を染み込ませ、それで印画紙表面に塗るなどする事も出来ます。 上のプリントでは、画面中央部分を重点的に、繰り返しブリーチ液を塗ったり洗ったりを繰り返したわけです。

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    もっと局所的にブリーチを行うためには、ブラシであるとか小さなコットンボールなどを使ってごくごく狭い部分だけをブリーチする事があり、こうしたテクニックをローカルブリーチと呼びます。
    細い面相筆で、ハイライトのごくごく一部だけをブリーチするなどすると、非常に効果的です。
    それらは、また別の機会に紹介したいと思います。

さらなる効果のために
まだまだ物足りない、という場合、さらに特徴的な効果を求める事が出来ます。 そのひとつが、セレニウム調色とブリーチを組み合わせる手法です。
ブリーチは、ハイライトから始まって徐々に進行していくと書きましたが、そうした傾向をさらに強調する方法として、画像保護調色とブリーチを組み合わせるというわけです。
セレニウム調色は、色調の微妙な変化も魅力ですが、画像の保護のためにも行われます。 その反応は画像の濃い部分、つまりディープシャドウから始まって、シャドウ、ミッドトーン、さらにはハイライトへと進んでいきます。 ブリーチとはまったく逆ですね。
そして、セレニウム調色による画像保護は、ブリーチからも画像を保護してしまうのです。
そこで、プリントをセレニウム調色してからブリーチを掛けると、画像保護が弱いハイライト部分は容易にブリーチ出来ますが、強く保護されているシャドウ部分は生半可な事ではブリーチされません。 これを利用して、ハイライトブリーチの効果を強めるわけです。
ただしこの手法には、それが大きな魅力でもあり、ある意味では弱点でもある現象が発生します。 それは、調色後にブリーチを掛けると色調が変化してしまうケースが多々あると言う事です。
それらはシブいチョコレートっぽい色であったり、カッコイイ黄銅の様な色であったり、あんまり好ましくないピンクっぽい色だったり、印画紙や印画紙現像液、セレニウム調色の度合い、ブリーチの度合いなどで様々に変化します。 特に、ウォームトーンの印画紙をセレニウム調色し、それをブリーチすると、かなり強い色の変化が見られます。
実を言うと、そもそもボクはこのセレニウム調色+ブリーチによる効果を目にして、このテクニックにハマってしまったのでした。 しかし、かなり好き嫌いが出てしまうかも知れませんね。

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ちなみに、この色調の変化を解決する方法もあり、それもやはり、ブリーチによるものだったりします。 先ほど、ブリーチした銀は定着しない限り再度現像出来ると書きましたが、それを利用するわけです。
すなわち、セレニウム調色後にブリーチをかけ、望みのコントラストやセパレーションを得たら、いったん定着してしまいます。 次に、濃くて強力なブリーチ液を用意して、セレニウム調色の有無にかかわらず強引にブリーチしてしまいます。 そして、今度は定着せずに、普通の現像液で再現像するわけです。 これでちゃんと、ニュートラルな色調のプリントを得られます。
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もちろん、ブリーチにしても再現像にしても、部分的にだけ行う事が出来ますし、何段階かにわけて部分的に効果を変えてみたり、1枚のプリントの中に異なる色調が混在するようなプリントも作れてしまいます。再現像用の現像液を、純黒調のものと温黒調のものなど使い分けるというのも勿論アリです。

上のプリントは、全体が同じ色調の濃淡になっていて、ブリーチの度合いが部分的に異なるだけなのですが、同じネガからの左のプリントは、全体を軽くブリーチした後に定着し、さらにブリーチして今度は画面上の細かい葉の部分だけを再現像、それから定着するといった手順で作っています。
この2枚のプリントは、あれこれ複雑に手を入れているので、画面内のあちこちで違いが見受けられると思います。 もともと、同じネガから同じ印画紙へ、露光、現像といった通常の暗室でのプリント作業はまったく同じだったと言ったら、あるいは驚かれるかも知れませんが、違いの全てはブリーチなどの後処理で作ったものです。
もっとも、おかげで同じモノを作ろうと思ってもなかなか出来ないわけですが(汗)。

ヤヤコシイ?
いえいえ、あれこれ試してみると、あぁ、こんな表現もあったんだと、視野が広がると思いますよん。