マイクロフェンタイプ 増感現像液

Microphen-type Speed Enhancing Film Developer
イルフォード「マイクロフェン」タイプの標準~増感現像液。まったく同じではないようですが、ほぼ同様に使えます。 フェニドンを現像主薬としてハイドロキノンを組み合わせ、過生成を得るPQ現像液。 一般的なMQ処方の標準現像液より高いフィルム感度が得られます。
多量の無水亜硫酸ナトリウムと低アルカリに調整されたpH緩衝が特徴。感度の出る微粒子現像液です。
補完現像効果も高く、攪拌を控えめにすることで現像を押してもコントラストが上がりにくい。
現像時間などは概ね市販のマイクロフェンに基づいて使用できますが、言うまでもなく事前のテストは必要。
非常に高機能な処方ですが、イルフォード製は日本国内での販売がなくなりました。自家調合のメリットが大きいオススメの処方です。
増感現像はこれでキマリ!

    Microphen-type 保存液1リットル
    水 (50℃) 750 ml
    無水亜硫酸ナトリウム 100 g
    ハイドロキノン 5.0 g
    ホウ砂 3.0 g
    ホウ酸 3.5 g
    臭化カリウム 1.0 g
    フェニドン 0.2 g
    水を加えて総量 1000 ml

750ml程度の温水を用意し、処方の順番に攪拌しながら徐々に加え、溶解していきます。 使用量が極端に少ないフェニドンは正確な計量が難しいため、あらかじめ0.2%水溶液を作っておくことをオススメします。 また粉末のままですと溶解にも手間取ります。

ボクの冷蔵庫には欠かせない1品です。
原液の保存性も結構いいですね